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基本理念

基本理念

創造無限 ~Keep Innovating~

無限の可能性 それは新たなる価値を創造することから始まる。
青年として能動的に地域を楽しむ姿が未来の地域の発展へ繋がる。

基本方針

基本方針
人口減少問題対策事業の実施
会員拡大、会員育成事業の実施
地域愛創造事業の実施
サクラノチカラ発信事業の実施
長期ビジョン検証、65周年記念事業の検討
青森ブロック協議会並びに日本青年会議所東北八戸全国大会への支援

第65代 理事長  小山内隆一

第65代 理事長 小山内隆一

はじめに

 幼い時分から四季折々の自然に親しむことを両親の背中を見て教わりました。春には田植えの手伝い、夏にはねぷたやキャンプをし、秋は真っ赤に色づいた紅葉を眺め、冬は、雪山で楽しむことが、本当に幸せな時間であったと今になって感じます。現代、はたして子ども達はそんな自然に親しむことができているのでしょうか。手には常に携帯やゲームを携え、下を向いて毎日を過ごしているようにも感じます。顔を上げれば、たくさんのたからものが広がっていることに気づいているのでしょうか。責任世代と言われる我々青年たちが、一緒になって見せていくべきなのではないだろうかと考えています。
 青年会議所は、「和の精神」に結集された英知と情熱持った青年たちが集い、国を憂い世に檄し、世間の暗闇にしあわせの灯をともそうと行動することで誕生しました。その情熱は、この弘前にも伝わり、65年の歳月を経てなお、世代の垣根を越えて受け継がれています。この情熱の灯を次の世代へ繋ぐ一年としたいと考えています。
 2003年に入会した当時、先輩たちの話す一言一言が、「自分たちの地域を良くしたい、子ども達の笑顔を溢れるまちにしたい」という情熱に溢れていました。そんな先輩たちに憧れ、夢中になって背中を追いかけていました。自分の目標であった先輩たちが卒業して一時期、何を目標に向かっていけば、良いのかわからなくなった自分がいました。そんな自分を救ってくれたのは、いつも一緒にいてくれた仲間でした。そんな救ってくれた仲間とともに、今度は自分達が情熱をもって地域のために行動する時なのだと気づきました。世代間の縦の糸と横の糸を紡いでいきながら、より強いJCを築きあげていきたいと考えています。そのためにメンバーひとりひとりと手を取り合い、意見を交わし一緒になって未知の可能性に挑み戦っていきたいと思います。

人口減少問題対策事業の実施

 一部の都市部で景気が上向き始めているニュースを耳にするようになりました。しかし、我々の住まう地域では経済は依然停滞したまま。物価は、増税に伴い上昇しているものの、賃金が上昇していない分、経済状況は悪化しているのかもしれません。若い世代は、仕事を求めて都市へ移り、短命県と言われるこの地域の特性が相まって人口減少に拍車をかけています。これは、20年後の人口予想統計が如実に物語っています。
 この問題は、青年経済人としての側面を持つ我々にとって非常に大きな問題であり、早急に行動することが迫られています。メンバーひとりひとりが危機意識を共有し行動しなければなりません。そして、子ども達がこの弘前を離れても将来は戻って来たいと思う土壌づくりをしなくてはいけません。
~こころはいつまでもこのまちにすんでいる~
そう思える地域にすることが我々の責務です。

会員拡大、会員育成事業の実施

 JCのつながりは無限であり、自らが気概と覚悟をもって挑戦し、求めれば可能性は広がり続け、自分自身の成長、またそれが周りにも良い影響をもたらし、ひいては地域社会の成長へと発展していくものだと思います。しかし、これは与えられるものではなく、自らが掴み取るべきものです。自分達自身で一つの事業を通し、同じ仲間と真剣に意見を交わし物事を成すことで、友情は育まれ、地域のために生きることの大切さを肌で感じるのだと思います。そのことこそが会員育成の道なのです。
 青年会議所の事業は、会員の個のチカラの集合のみで展開されています。
メンバーのひとりひとりの思いの強さ一つで運動は、小さくもなり、また大きくもなるのです。メンバーの皆さんは、会社に戻れば、責任のあるポジションで正しくプロとしての仕事をされていると思います。そのチカラを地域の明るい豊かな社会のために使って欲しいのです。また、その真っ直ぐな姿勢を周りにもっと発信していきましょう!
 誰もが入りたいと思える青年会議所に我々がしていかなければ、弘前青年会議所の明日はありません。メンバーひとりひとりのひたむきな姿を社会に地域に魅せることこそが、会員拡大の一歩です。

地域愛創造事業の実施

 地域を愛する心を持ち、この地域に生まれ育ったことを誇りに持つ人財が、地域づくりには、必要不可欠であります。しかし、我々青年会議所だけで地域づくりは、できるものではありません。地域に住む一人ひとりが、この地域を愛するという感情を少しでも抱くことが、大きな歩みの一歩となるのだと思います。この地域は、世界自然遺産白神山地を始め、春には世界有数のサクラが咲き誇り、秋には真っ赤に色づくりんごが実る自然が溢れ、文化においても多くの素晴らしい技の伝承や音楽に親しむ環境が、すでに備わっています。3年目を迎えるCross.Sは、このたからを素材に市民と協同し、事業を作り上げていきたいと考えております。多くの人々が、この地域の素晴らしさを今の世代だけではなく、次の世代にも繋げることが大切だと思えるよう意識の共有を目指し、そして、子供達がこの地域で、暮らすことを楽しみ、成長し、次のプレイヤーとなりうる人財育成を行います。
 20年後も愛せるまちHIROSAKIの和をひろげましょう。

サクラノチカラ発信事業の実施

弘前に住む我々は、厳しい冬と付き合いながら春が来るのを待ち焦がれ、サクラが咲くのを心待ちにしています。サクラは、春の訪れを知らせると同時に私たちの心を和ませ、笑顔にしてくれます。そのサクラノチカラを難病に苦しむ子供達が、病気と戦う勇気をもってもらうために、そして元気になって笑顔でこの弘前の満開のサクラを見に来て欲しいと思い、事業を展開しました。また、東日本大震災において、多くの地域が未だ復興の道半ばにあります。震災後、我々は釜石市への支援を続けております。3月11日津波に遭い、多くの人々が、避難所で過ごす中、不安で心が荒み、助け合うべき時にみんなが反目し始めた中で、避難所であったお寺のサクラが咲きました。その場にいた人々は涙を流し、また心が和み、助け合いの和が広がった話を聞きました。私は、サクラノチカラの持つ可能性は、無限であると確信しました。世界に誇れる弘前のサクラノチカラを生きるチカラの発信ととらえ、子供達と被災地に寄り添う事業を今後も継続していきたいと考えております。
 ~弘前のサクラを満開の笑顔で、見に来てくれる日を心待ちにしながら~

長期ビジョンの中間検証、65周年記念事業の検討

2010年代長期ビジョン
 
白神の恵み お城に桜 美しく 世界に誇れる 安住しいまち それが弘前
 
 このビジョンを下に我々は2010年代事業を展開してまいりました。その一つとして昨年世界自然遺産を有するJCが集い、各々が持つ問題点を共有することが出来ました。このつながりを大切にすることで新たな価値を創造することができると思います。青年会議所は、混沌からも未知の可能性を見出すことができる団体です。ゼロからイチにする運動に挑戦することが大切なことだと思います。
 2015年は、長期ビジョンのちょうど折り返し地点でもあります。また、2016年、弘前青年会議所は65周年を迎えます。長期ビジョンの検証をすることで、65周年の記念事業の足掛かりとし70周年に向けての方向を示すことが、責務であると考えています。JCは、単年度制ではありますが、脈々と紡がれた意志があります。それは、青年らしく挑戦することであり、我々が進むべき道であります。ひたむきに真っ直ぐな想いの継承への道を歩み続けます。

青森ブロック協議会並びに日本青年会議所東北八戸全国大会への支援

 2015年度、日本青年会議所全国会員大会が、この青森県八戸の地において県内で初めて開催される運びとなりました。2011年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受け、復興の道半ばである東北のチカラを全国に発信できるチャンスととらえ、我々の弘前青年会議所もしっかりと同じ東北JCの一員として、また青森の仲間として参画していきます。受動的に関わるのではなく、能動的に関わりをもち、青森のそして弘前の魅力を発信していきたいと思います。また、その中で清藤洋介君が、青森ブロック協議会第45代会長として出向いたします。青森県に一際スポットライトが当たるこの年に地域創生の基本理念の下、気概と覚悟をもって県内8LOMの和をより強固なものとするべく邁進してもらうためにも輩出LOMとして、支援して参ります。

むすびに

 2012年の9月に私は、尊敬する父を亡くしました。2年以上経つ今でも父のことを思い、父の考えや行動を自分の生きる指針にしています。不安なとき迷ったとき、自問自答した時思うのは、自分の気持ちがどこにあるのかを考えます。その考えに正直にあろうと努力しています。正直に生きることは、生きにくいことの方が多いと思います。ですが、そうしなかった時ほどあとから後悔や大きな歪みが生じます。父には、間違っても良い、但し決めたことは一生懸命やれと言われてきました。また、この担いの話をした時、家族をはじめ会社も背中を押してくれました。その思いに感謝し、決して甘えることなく、自分の人生の中で最も命を燃やし、すべてに全力で向き合う一年にしたいと思います。
 青年会議所の理事長職をお預かりさせていただく、2015年度をメンバーとともに地域というフィールドで楽しみながら運動して参ります。
楽しむということは、決して楽なことではありません。真剣に楽しむということは、苦労して初めて得られる感情だと思います。スポーツでも仕事でも努力したものにしか成果は訪れません。成果が得られて人は初めて達成感を感じ、楽しいと思うものです。私はサーフィンを趣味にしているのですが、自然を相手にするスポーツですのではじめは、本当に辛く悔しい思いばかりしていました。ですが、何度も通い少しずつできなかったことが出来るようになりました。それが本当に嬉しく、どんどんのめり込むようになりました。この世の中のすべての事象に言えることかもしれません。地域づくりとは、楽しいものでなくてはなりません。ですが、楽なものではありません。我々青年会議所は、前を向いて堂々と本気で楽しいと思える地域づくりを展開して参ります。
 
楽しむことで地域を元気に!その背中に地域の明るい未来が、無限にひろがる。

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