2017年度理事長所信

基本理念

基本理念

2017年度理事長 三國 典央

2017年度理事長 三國 典央

随処作主~随処(ずいしょ)に主と作(な)る~

むきあい、つながる…未来のために

基本方針

「想い」と「力(エネルギー)」を大きくするひとづくり(活動)の実施
「想い」と「力(エネルギー)」を強く伝えるまちづくり(運動)の実施
「想い」の伝播…つながる「拡大」
第47回青森ブロック大会の主管

はじめに

 明るい豊かな社会、ひとづくり、まちづくり、地域貢献、地域の未来、子どもたちの未来、修練、奉仕、友情…。JC活動をしていれば必ず口にし、考えるこれらの言葉。単純にその言葉の意味や指し示すものはもちろんJCに入る前から知っている。しかし、これらの言葉に真剣に向き合い考えるようになったのは、JCに入ってからのことだ。
2010年2月、誘われるがままに名前も聞いたことのない団体の例会にオブザーブし、翌3月になぜか入会をしてしまった。以来、様々な活動に参加していく中でたくさんのご縁をいただき、さらに多くの経験を、役職や事業を通じてさせてもらうことができた。そのご縁に感謝をしながらも、JC活動をしていく中で、時に悩んだり、嫌になったりすることも大いにあった。そんな時、常に自分の中に浮かび上がり、自問自答していた問いかけがある。
「青年会議所って何のためにあるの?」
「青年会議所って何をするところなの?」
「あなたは、青年会議所に入っているならば、何をしなければならないの?」

まず向き合うべきは「自分」

 「随処作主(随処に主と作る)」とは、臨済宗の開祖である臨済義玄禅師が修行者に対して説いた教えのひとつである。いつどこにあっても、いかなる場合でも、何ものにも束縛されることなくしっかりと自己に向き合い、向き合ったものに対して主体性をもって真実の自己として力の限り行動しなさいという教えである。この「随処作主(随処に主と作る)」の言葉には次の句があり、「立処皆真(立処皆真なり)」と続く。そうすれば、自己の行動はすべて意味のあるものになり、いかなる外界の渦にも巻きこまれたり翻弄されることなく、真実の自己をもちながら自在の働きができるのだと説いている。自分が最も好きな言葉のひとつである。
私は仕事柄、また今は役目の関係もあり、子どもたちを相手に体験坐禅をさせたり、法話をすることが多いが、その際に必ずこの教えを噛み砕いて子どもたちに話をすることにしている。そして、この「随処作主(随処に主と作る)」ことこそが、個人においても、青年会議所という組織においても、最も大事なことであると確信し、この言葉を基本理念に掲げ、2017年度の活動・運動を推進していくことを誓う。

想い」と「力」を大きくするひとづくり(活動)の実施

 青年会議所とは、JC宣言文で宣言している通り、個人の自立性と社会の公共性が生き生きと協和する確かな時代を築くために率先して行動する団体である。そして綱領において、その組織で活動する志高きJAYCEEが、明るい豊かな社会を築き上げるために必要不可欠なものを謳っている。
 それが「英知」と、「勇気」と、「情熱」である。
綱領には、「英知と勇気と情熱をもって」と書かれている。「もって」がひらがなで書かれているのは、当てはまる漢字が二つあるからだと自分は考える。英知と、勇気と、情熱を「持って(身につけて)」、そして、それらを「以って(使って)」明るい豊かな社会を築き上げるからだ。しかし私たち青年は未完成であり、最初から溢れんばかりの英知と勇気と情熱を持ち合わせているわけではない。だから私たちJAYCEEは、志高き理念を掲げる青年会議所に入っているのならば、自身の成長こそが明るい豊かな社会を築き上げるための第一歩になるのだと強く信じ、JC活動を通じて得られる様々な自己の成長の機会を利用して英知と勇気と情熱をその身に宿し、磨き上げ、その力を大きくしなければならない。JC運動、明るい豊かな社会を築き上げるための根幹は「ひとづくり」にあり、つくられる「ひと」は他でもない自分自身である。そして、英知と勇気と情熱を大きく宿したJAYCEE一人ひとりから生み出される溢れんばかりの「想い」と、ひとの持つ「力(エネルギー)」こそが、明るい豊かな社会を築き上げる大きな原動力となるのだ。

「想い」と「力」を強く伝えるまちづくり(運動)の実施

 「まちづくり」は、青年会議所のような団体に所属しなければできないものだろうか?私はそうは思わない。団体に入らずとも地域を憂い、地域のために動いている人を私はたくさん知っているし、そもそも特にそういったことを思わずに生活をしている大人たちや子どもたちですらまちづくりの一端をしっかりと担っているのだと私は思っている。活気のあるまち、元気なまちというのは、例えばそのまちの日常を切り取った時に、人物、風景、どれを切り取ったとしても、その切り取ったものの中からプラスのエネルギーを感じ心が動かされ自分が元気づけられる、そんなまちだと私は思っている。だから子どもから大人まで、建物や草木の一つ一つに至るまですべてのものがまちづくりの主役であり、メンバーである。その中にあって、青年会議所でなければできない、青年会議所がしなければならないまちづくりや運動というのも確かにあると私は確信をしている。では青年会議所は、明るい豊かな社会を築き上げるために運動として地域に何を伝え、何を発信しなければならないのだろうか?
 青年会議所のまちづくりとは、「想い」と「力(エネルギー)」を伝えることである。単純に外向きに事業そのものを行うだけではJCの運動は達成されない。青年会議所のまちづくりとは、自己に向き合い主体的に行動し成長していくJAYCEEが、JC活動を通じていく中で、向き合う対象を自分ばかりではなく、青年会議所が常に向き合い続けてきた自分の住み暮らす地域や次世代を担っていく子どもたちにまで目を広げて真摯に向き合い、そこから湧き出る溢れんばかりの地域に対する想い、子どもたちに伝えたい想いを、未完成な青年世代ながらも自分たちで議論を重ね、力の限り構築した事業の上にしっかりと乗せて大きく強くその「想い」と「力(エネルギー)」を伝える。そして地域に、子どもたちに、大人たちに、笑顔と、希望と、勇気と、活力を与え、地域全体が活力に満ち溢れた、明るい豊かな社会になっていく…。「想い」と、若きJAYCEEがもつ「力(エネルギー)」を伝えることこそが青年会議所の運動の本質であり、青年会議所のまちづくりなのである。

想いの伝播…つながる「拡大」

 運動として「想い」と「力(エネルギー)」を伝えたならば、そこでつながりを得た地域から、子どもたちから、自分たちは想いを受け取ることができる。その想いは、自分たちから伝わる想いとエネルギーが小さければ小さく、逆に自分たちから伝わる想いと力が大きければ大きいほど、大きな想いを受け取ることができる。この受け取った「想い」がまた、私たちのことを大きく強く「拡大」してくれるのである。
まずこの受け取った「想い」は自分を拡大して(成長させて)くれる種となる。笑顔や感謝の想い、叱咤激励…。そんな「想い」が、「次もまた…」「次こそは…」と、自己を奮い立たせ、自身が成長していくために必要な勇気と情熱を湧きあがらせてくれる。そして、私たちが発信する「想い」が大きく強いものであればあるほど、想いを伝えた地域の大人や子どもたちの心を動かすことができ、その時の体験、感動を家族や友人に伝えてくれる。こうしてJCの運動を目にする、感じる機会が増えれば、JCに興味を持ってくれる方やJCのファンが増えていく。こうしてどんどん地域を、ひとを巻き込み、志を、想いをつなげていくことで、JC運動そのものがどんどん地域に拡大していく。運動が拡大し、JCの存在がどんどん身近なものになれば、自分もやってみようかと思うようになってくる。これが会員の拡大、組織としての拡大につながっていく。
自分に向き合い、随処に主と作り、主体性を持った「真実の自己」として人に、地域に向き合う。そして「想い」と「力(エネルギー)」で人と人、人と地域、地域と地域がつながり、ひとが、地域が、ともに大きく成長しあうことで地域全体が明るい豊かな社会になっていく。自分、会社、家族、住み暮らす地域、次代を担う子どもたち、たくさんのものの「未来」のために。
掲げるスローガンには、そんな意味を込めている。

第47回青森ブロック大会の主管

 第46回青森ブロック大会in奥津軽五所川原において、弘前青年会議所が2017年度第47回青森ブロック大会の主管LOMとなることが決定、発表された。「知徳創発~8志を結集した次世代に誇れる青森の実現~」のスローガンを掲げ運動を展開する2017年度青森ブロック協議会の運動を強力に発信するために、弘前の地域性や文化的特色などの、いわゆる「弘前らしさ」を織り込みながら、知徳を磨き切磋琢磨している仲間たちとともに、かつてないブロック大会を「創発」する。

結びに…

 「燈々無尽」という言葉がある。一本の蝋燭の灯だけではいずれ消えてしまうが、消える前に他の蝋燭に灯をつなげていくことができれば、いつまでもその灯は消えることなく続いていくことを表している。自分はこの言葉はJCに入ってから初めて耳にしたのだが、敬愛する先輩がこの言葉で青年会議所の運動のあり方を話した時にとても納得したのを覚えている。
自分が身を置く仏教の世界には「相承」という言葉がある。仏祖正伝の教えを正しく伝えていくという意味の言葉で、燈々無尽と同じことを表している。戦後の混沌とした時代に、気概と覚悟をもって立ち上がり、1951年から実に66年もの間絶えることなく、むしろ煌々と燃え続けている青年会議所の運動の灯。
その創始の想いとつないできた運動の尊さに敬意を表し、その灯を絶やすことなく次代につなげていくことの責任の大きさをしっかりと噛み締め、志を同じくする仲間とともに明るい豊かな社会のために歩んでいきたいと思う。

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